こんにちは、まゆナベです♪
前回の「昔の帯のはなし。」の続編です。
本日は名古屋帯のお腹のポケットからはじまるアレコレ。
それでは本日もおはじめしましょう
①名古屋帯の腹にある、珍ポケット
昔の名古屋帯には謎のポケットがあります☟
なぜ腹にポケットがあるかと言いますと…
- 帯板を入れるポケット
- 昭和50年代前半まであった現代とは風貌の異なる「腰布団」というコンニャクのようなアレを入れるポケット
そう、帯板と言いましょうか、厚紙を切った板を入れる為だったんです。
これはアンティークの帯板を入れると気持ち良いほどジャストフィットします。
因みに上記画像のポケットは近年仕立て直したモノかな?と思います。
そして一番欲しかったのが、このコンニャクみたいな「腰布団」
これはお尻上の補正、帯を上にあげる補正、お胸の下の補正などなど…もうパーフェクトな補正具です。
このコンニャクがお腹のポケットにフィットして納得!
おっぱい補正の少ない時代ならではの「後から補正」で段差軽減♪
まゆナベ
ヲタ仙人
②前柄は、令和方式では「ズレるんです」
アンティークの名古屋帯前柄がズレるのは当然なのです。理由は
- そもそも、はかる手先の長さは、現代よりおよそ20㎝短くてよかった
- 理想の「名古屋帯お太鼓着姿」の形が違う
現代の和装姿は、男子の夢「あ~れ~♡」をしても、
色気のないタオル・仮紐・鬼太郎白バージョンみたいな防具が出てくることが多い。
なんてババ臭いんだ!!それが若かりし頃の私の正直な感想でした。笑
が!!
当時の「あ~れ~♡」は、本気な「わ~お~♡」な
春画のような状態になる着付け法が多いのです。
それはもちろん「あ~れ~♡」する為でなく(爆笑)、
着付けやすく動きやすかったから、だと思います。
それには、この万能コンニャクは画期的新案だっただろうな♪
楽なわりに、
帯と共に、いつの間にか脱げる色気もあるのですから♡
いかがでしたでしょうか。
昔はこうだったから、この位置にポケット・前柄があるってだけ、のはなし。
でも、今の貴女がそれを洒落てるなり、着心地が良いなり
思わないのであれば、それは工夫して着たり、直したりすると良いと思います。
当時の人もまた、染め変えたり作り替えたりしたのですから。
人は自分のことを思った以上に見ていない。
ですから、貴女が楽しくなるようにすればよろしいのです♪
さて、次回は何を書こうかな?
まだまだ記録したいことがあるんです♪
それではまた♡
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参考資料
- 画像は画像キャプチャ参照または、まゆナベ私物・まゆナベ講座より。
- 着付・美容に関するデータは基本的に大正~昭和12年以前の古書書き込み、古物持ち主本人または子孫・または買い取り業者への取材などを参照しています。上記画像のように昭和40年代~50年代の昭和資料を比較見本に引用することもあります。
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2023年2月12日 仏滅 まゆナベ♪