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昔の帯のはなし。②名古屋帯

こんにちは、まゆナベです♪

前回の「昔の帯のはなし。」の続編です。

本日は名古屋帯のお腹のポケットからはじまるアレコレ。

それでは本日もおはじめしましょう

①名古屋帯の腹にある、珍ポケット

昔の名古屋帯には謎のポケットがあります☟

▲これが知りたくて知りたくて、何人に聞き込みし、何冊読み漁っただろう…爆笑

なぜ腹にポケットがあるかと言いますと…

  • 帯板を入れるポケット
  • 昭和50年代前半まであった現代とは風貌の異なる「腰布団」というコンニャクのようなアレを入れるポケット

そう、帯板と言いましょうか、厚紙を切った板を入れる為だったんです。

これはアンティークの帯板を入れると気持ち良いほどジャストフィットします。

因みに上記画像のポケットは近年仕立て直したモノかな?と思います。

そして一番欲しかったのが、このコンニャクみたいな「腰布団」

▲現物を探すのに大分苦労しました!!

これはお尻上の補正、帯を上にあげる補正、お胸の下の補正などなど…もうパーフェクトな補正具です。

▲昔のブログ画像。色の悪さも懐かしく、そのまま復活!爆笑

このコンニャクがお腹のポケットにフィットして納得!
おっぱい補正の少ない時代ならではの「後から補正」で段差軽減♪

まゆナベ
ヲタ仙人

②前柄は、令和方式では「ズレるんです」

アンティークの名古屋帯前柄がズレるのは当然なのです。理由は

  • そもそも、はかる手先の長さは、現代よりおよそ20㎝短くてよかった
  • 理想の「名古屋帯お太鼓着姿」の形が違う

▲まゆなべ通信講座「白黒つけ〼昼夜引抜き柄帯講座」より※左画像引用元:「主婦の友生活百科事典」昭和49年主婦の友社発行

現代の和装姿は、男子の夢「あ~れ~♡」をしても、

色気のないタオル・仮紐・鬼太郎白バージョンみたいな防具が出てくることが多い。

なんてババ臭いんだ!!それが若かりし頃の私の正直な感想でした。笑

が!!

当時の「あ~れ~♡」は、本気な「わ~お~♡」な

春画のような状態になる着付け法が多いのです。

それはもちろん「あ~れ~♡」する為でなく(爆笑)、

着付けやすく動きやすかったから、だと思います。

それには、この万能コンニャクは画期的新案だっただろうな♪

楽なわりに、

帯と共に、いつの間にか脱げる色気もあるのですから♡

いかがでしたでしょうか。

昔はこうだったから、この位置にポケット・前柄があるってだけ、のはなし。

でも、今の貴女がそれを洒落てるなり、着心地が良いなり

思わないのであれば、それは工夫して着たり、直したりすると良いと思います。

当時の人もまた、染め変えたり作り替えたりしたのですから。

人は自分のことを思った以上に見ていない。

ですから、貴女が楽しくなるようにすればよろしいのです♪

さて、次回は何を書こうかな?

まだまだ記録したいことがあるんです♪

それではまた♡

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参考資料

  • 画像は画像キャプチャ参照または、まゆナベ私物・まゆナベ講座より。
  • 着付・美容に関するデータは基本的に大正~昭和12年以前の古書書き込み、古物持ち主本人または子孫・または買い取り業者への取材などを参照しています。上記画像のように昭和40年代~50年代の昭和資料を比較見本に引用することもあります。
  • まゆナベの通信講座は画像クリックまたはこちらで一覧より選べます♪

2023年2月12日 仏滅 まゆナベ♪