昭和30年代も?海外でのお太鼓。

こんにちは、まゆナベです♪

珍しく連続で更新。

私、実は発信がすこぶる苦手なんです。(どーしようもない。爆笑)

しかし、昔は週何度もこのブログを更新していました。

なにが今と違うのかな~???と考えていたら…

単純にときめくモノがなかったんですよね。

が!!!!!

コレ!!!

見つけた瞬間、テンションブチ上がりました!!!!

早速デジミンにLINEして、これで作品作ろう!!と

今から我々、盛り上がってます!!!お楽しみに!✨

それでは本日もおはじめしましょう♪

美しさ、とは?

以前、着物スタイリストのSalaさんの講座で、

海外での和装に対する反応を学びました。

そして自身でも海外向けのzoom講座を開催した際、その反応を実感しました。

その一つが、「お太鼓」です。

昭和着物のレジェンドは星の数程いますが、一番星級に輝くレジェンドが

私の中で数名いらっしゃいます。

その一人、

宇野千代さん

宇野千代さんの著書「きもの読本」の中にこんな一文があります。

宇野千代さんが憧れのパリで和装姿で出かけた時の、現地反応の話。

「着物は大変綺麗だと思うけれども、どうして背中にクッションを背負っているのか」

「ウエストにそんな太いものを巻きつけ、背中にそんな大きいクッションをつけている気が知れないというわけです。」

「きもの読本」宇野千代著 昭和33年発行より引用

ここはSNSではなく私の基地ですので正直に書くと、

実は現代の美しいとされるお太鼓の形、あまり好みではないのです。

せっかくの女性美と言いますか、あのカーヴィラインを消し去るクッションというよりも座布団シルエット!

一度座布団に見えた日から、ずっと座布団なんですよ。

どんな美人が背負っても?

いや、松嶋菜々子さんだけは、座布団ではなく「美」に見えるのですが。

話が脱線しますが、松嶋菜々子さんの不思議は、ぜひ私の平成TOP3に入る本

「されど、服で人生は変わる」(斎藤薫著)を一読頂きたい。

松嶋菜々子さんは、「あの女(おんな)」でなく、

「あの女(ひと)」という、唯一無二の存在だということを。

結局は佇まいもあるのだろうか?

おや??

今、私は昭和レジェンドに対し、

ものすごい失礼なことを書いたかもしれない…

定番を疑い、変化と進化を愉しむ

これは、歴史を調べることの醍醐味でもあります。

着姿も、ヘアメイクも、加齢とともにアップデートしていきたい。

または行く先によって昭和と大正をデザインするのも面白い。

今回は夜明け前な自分(現在も。爆笑)を記録しました☟

▲着付けだけでは表現できない。ヘアメイクも当時を掘り下げるのだ。

同じ着物・人物でも、一年でこれだけ変化した例。まだ家庭用フィンガーウェーブを知らぬ右側も思い出に記録♡☟

▲この着物が大好きで、現在は更に当時の形に仕立て直したお気に入り♪

着付けと同時にアップデートしたいのが、髪型である。

メイクももちろんですが、やっぱりヘアスタイルのインパクトは大きい!

顔面と違って360度見えるのだから☟

▲色々夜明け前なのが面白いシリーズを集めました♡束髪もまだまだ!

いかがでしたでしょうか。

変わらないからこそ覚えてもらえるコトもある。

でも、自分ってなんだろう??どうやって今日を生きてみたいかな?

そう考えると、わたしはやっぱり確固たるキャラクターが存在しないんですよね。

私には理想郷の昭和の奥さま像があって、その奥さまの人生を取り巻いた全てのファッションや暮らしに興味があるのです。

だから大正時代の奥さま(母)、明治時代の奥さま(祖母)、昭和52年までのブーム(お子さん)にも興味があるんです。

それを命ある限り、記録していきたいな、と思います!!

貴女様は、どんな今日を記録していきたいですか?

それでは、また♪

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参考資料

*「きもの讀本」 宇野千代著 (昭和33年発行の古書です)

2023年2月13日 大安 まゆナベ♪

昔の帯のはなし。②名古屋帯

こんにちは、まゆナベです♪

前回の「昔の帯のはなし。」の続編です。

本日は名古屋帯のお腹のポケットからはじまるアレコレ。

それでは本日もおはじめしましょう

①名古屋帯の腹にある、珍ポケット

昔の名古屋帯には謎のポケットがあります☟

▲これが知りたくて知りたくて、何人に聞き込みし、何冊読み漁っただろう…爆笑

なぜ腹にポケットがあるかと言いますと…

  • 帯板を入れるポケット
  • 昭和50年代前半まであった現代とは風貌の異なる「腰布団」というコンニャクのようなアレを入れるポケット

そう、帯板と言いましょうか、厚紙を切った板を入れる為だったんです。

これはアンティークの帯板を入れると気持ち良いほどジャストフィットします。

因みに上記画像のポケットは近年仕立て直したモノかな?と思います。

そして一番欲しかったのが、このコンニャクみたいな「腰布団」

▲現物を探すのに大分苦労しました!!

これはお尻上の補正、帯を上にあげる補正、お胸の下の補正などなど…もうパーフェクトな補正具です。

▲昔のブログ画像。色の悪さも懐かしく、そのまま復活!爆笑

このコンニャクがお腹のポケットにフィットして納得!
おっぱい補正の少ない時代ならではの「後から補正」で段差軽減♪

まゆナベ
ヲタ仙人

②前柄は、令和方式では「ズレるんです」

アンティークの名古屋帯前柄がズレるのは当然なのです。理由は

  • そもそも、はかる手先の長さは、現代よりおよそ20㎝短くてよかった
  • 理想の「名古屋帯お太鼓着姿」の形が違う

▲まゆなべ通信講座「白黒つけ〼昼夜引抜き柄帯講座」より※左画像引用元:「主婦の友生活百科事典」昭和49年主婦の友社発行

現代の和装姿は、男子の夢「あ~れ~♡」をしても、

色気のないタオル・仮紐・鬼太郎白バージョンみたいな防具が出てくることが多い。

なんてババ臭いんだ!!それが若かりし頃の私の正直な感想でした。笑

が!!

当時の「あ~れ~♡」は、本気な「わ~お~♡」な

春画のような状態になる着付け法が多いのです。

それはもちろん「あ~れ~♡」する為でなく(爆笑)、

着付けやすく動きやすかったから、だと思います。

それには、この万能コンニャクは画期的新案だっただろうな♪

楽なわりに、

帯と共に、いつの間にか脱げる色気もあるのですから♡

いかがでしたでしょうか。

昔はこうだったから、この位置にポケット・前柄があるってだけ、のはなし。

でも、今の貴女がそれを洒落てるなり、着心地が良いなり

思わないのであれば、それは工夫して着たり、直したりすると良いと思います。

当時の人もまた、染め変えたり作り替えたりしたのですから。

人は自分のことを思った以上に見ていない。

ですから、貴女が楽しくなるようにすればよろしいのです♪

さて、次回は何を書こうかな?

まだまだ記録したいことがあるんです♪

それではまた♡

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参考資料

  • 画像は画像キャプチャ参照または、まゆナベ私物・まゆナベ講座より。
  • 着付・美容に関するデータは基本的に大正~昭和12年以前の古書書き込み、古物持ち主本人または子孫・または買い取り業者への取材などを参照しています。上記画像のように昭和40年代~50年代の昭和資料を比較見本に引用することもあります。
  • まゆナベの通信講座は画像クリックまたはこちらで一覧より選べます♪

2023年2月12日 仏滅 まゆナベ♪

昔の帯のはなし。

こんにちは、まゆナベです♪

震災は忘れた頃にやってくるを肝に銘じ、

最近は二度と手に入らぬ古書落書き、古物を研究し損ねないよう、

せっせと個人データ化に努めてましたら、

何一つ公開していないことに気が付きました。爆笑

ブログや講座、ラジオ、そしてデジミ氏との出会いにより書籍という残し方まで増えましたので、重すぎる腰をあげたところです。

動画ラジオで同ブログを紹介予定です。更新次第、記事最下段より閲覧ください♪

それでは本日もおはじめしましょう♪

①逆さま柄帯のはなし。

逆さま柄の帯、使いづらいですよね?

私はコレが普及した意味が分からず、長年調べていました。

今では逆さまでないと、とても損した気分になるほど重宝する帯になりました。

 

▲裏の繻子目的で購入した昼夜帯。逆さでない&芯が固すぎなので二重太鼓専用だったのか??

なぜ逆さまが良いのか?個人的に理由をあげてみますと…

  • 装飾一切なしで無限の結びが出来る
  • お太鼓柄が2又は3パターンある

ここが最大の魅力です!!!

一本に対し、お太鼓柄の多さよ!なんて経済的なんだ!!

逆さま柄が嫌われる一番の理由は結びづらさだと思うんです。

でも、実はその帯の柄配置、こうなっていませんか??

▲引用:帯と袴の仕立て方五十種  昭和11年 主婦之友社発行

上記画像は丸帯ですが、昼夜や腹合わせ帯も同様、2パターンお太鼓柄があるのが、当時の定番柄です。

一番太鼓

二重太鼓など現代の袋帯と同じ結び可能!

二番太鼓

いわゆる引抜結びに向く柄で、垂れ先は裏側の垂れが出る

実は裏にも柄のあるバージョンがあり、これが一番使える

キングオブ経済帯

です♡笑

逆さま柄があれば、普段は逆さまの二番太鼓、二重太鼓でキメたい席では一番太鼓と、使い分けができる素晴らしい帯なのです

まゆナベ
ヲタ仙人

②時代が進み、「ついでに」二重太鼓

名古屋帯のブーム到来で、問題も起きたのです。

  • 二重太鼓用の帯を別で持たなければならない
  • 突然一枚になりココロモトナイ乙女心

これは困ります!二つ目の理由の可愛さったら!!大爆笑

 

そこで、こんな帯も登場します☟

▲引用:帯と袴の仕立て方五十種  昭和11年 主婦之友社発行
▲引用:帯と袴の仕立て方五十種  昭和11年 主婦之友社発行

名古屋なんだけれども二重なんです帯。笑

ココロモトナイ。だなんて、

なんて健気なんでしょう…♡もう庶民大好きです!!

その他、もっと可笑しな名古屋帯もありまして、お太鼓内側にもう一枚、カーテンのようにヒラヒラ布をつけたものなど摩訶不思議な帯も登場します☟

 


▲まゆナベ通信講座「白黒つけ〼昼夜引抜き柄帯講座」より

もし骨董市やアンティークショップでこんな帯を見つけたら、

「これが伝説の帯か!」

と感動してください♡笑

いかがでしたでしょうか。

庶民に普及したモノには便利なモノが多くあります!

ぜひ手元にある不思議な帯、今一度使い方の可能性を蘇らせてはいかがでしょうか♪

帯のお話、次回は名古屋帯と謎のポケットのお話です♪

それではまた♡

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参考資料

  • 古書画像引用は全てキャプション参照
  • その他昼夜に関するデータは基本的に大正~昭和12年以前の古書書き込み、古物持ち主本人または子孫・または買い取り業者への取材などを参照しています
  • まゆナベの通信講座は画像クリックまたはこちらで一覧より選べます♪

 

2023年2月11日 建国記念日 先負 まゆナベ♪