こんにちは、まゆナベです♪震災は忘れた頃にやってくるを肝に銘じ、最近は二度と手に入らぬ古書落書き、古物を研究し損ねないよう、せっせと個人データ化に努めてましたら、何一つ公開していないことに気が付きました。爆笑ブログや講座、ラジオ、そしてデジミ氏との出会いにより書籍という残し方まで増えましたので、重すぎる腰をあげたところです。動画ラジオで同ブログを紹介予定です。更新次第、記事最下段より閲覧ください♪それでは本日もおはじめしましょう♪ ①逆さま柄帯のはなし。 逆さま柄の帯、使いづらいですよね?私はコレが普及した意味が分からず、長年調べていました。今では逆さまでないと、とても損した気分になるほど重宝する帯になりました。 ▲裏の繻子目的で購入した昼夜帯。逆さでない&芯が固すぎなので二重太鼓専用だったのか?? なぜ逆さまが良いのか?個人的に理由をあげてみますと…装飾一切なしで無限の結びが出来るお太鼓柄が2又は3パターンあるここが最大の魅力です!!!一本に対し、お太鼓柄の多さよ!なんて経済的なんだ!!逆さま柄が嫌われる一番の理由は結びづらさだと思うんです。でも、実はその帯の柄配置、こうなっていませんか?? ▲引用:帯と袴の仕立て方五十種 昭和11年 主婦之友社発行 上記画像は丸帯ですが、昼夜や腹合わせ帯も同様、2パターンお太鼓柄があるのが、当時の定番柄です。一番太鼓二重太鼓など現代の袋帯と同じ結び可能!二番太鼓いわゆる引抜結びに向く柄で、垂れ先は裏側の垂れが出る実は裏にも柄のあるバージョンがあり、これが一番使えるキングオブ経済帯です♡笑 逆さま柄があれば、普段は逆さまの二番太鼓、二重太鼓でキメたい席では一番太鼓と、使い分けができる素晴らしい帯なのです まゆナベ ヲタ仙人 ②時代が進み、「ついでに」二重太鼓 名古屋帯のブーム到来で、問題も起きたのです。二重太鼓用の帯を別で持たなければならない突然一枚になりココロモトナイ乙女心これは困ります!二つ目の理由の可愛さったら!!大爆笑 そこで、こんな帯も登場します☟ ▲引用:帯と袴の仕立て方五十種 昭和11年 主婦之友社発行 ▲引用:帯と袴の仕立て方五十種 昭和11年 主婦之友社発行 名古屋なんだけれども二重なんです帯。笑ココロモトナイ。だなんて、なんて健気なんでしょう…♡もう庶民大好きです!!その他、もっと可笑しな名古屋帯もありまして、お太鼓内側にもう一枚、カーテンのようにヒラヒラ布をつけたものなど摩訶不思議な帯も登場します☟ ▲まゆナベ通信講座「白黒つけ〼昼夜引抜き柄帯講座」より もし骨董市やアンティークショップでこんな帯を見つけたら、「これが伝説の帯か!」と感動してください♡笑 いかがでしたでしょうか。庶民に普及したモノには便利なモノが多くあります!ぜひ手元にある不思議な帯、今一度使い方の可能性を蘇らせてはいかがでしょうか♪帯のお話、次回は名古屋帯と謎のポケットのお話です♪それではまた♡***************************参考資料古書画像引用は全てキャプション参照その他昼夜に関するデータは基本的に大正~昭和12年以前の古書書き込み、古物持ち主本人または子孫・または買い取り業者への取材などを参照していますまゆナベの通信講座は画像クリックまたはこちらで一覧より選べます♪ 2023年2月11日 建国記念日 先負 まゆナベ♪